BRAND

PIERRE KUNZ
ピエール クンツ

創始者ピエール クンツは1959年、スイスのベルンに生まれ、20年以上にわたり、時計製作に従事してきました。最初に、時計の聖地であるヴァレ ド ジューの学校で正確なウォッチメイキングを学び、卒業後は老舗メーカーでトゥールビヨンやミニッツ リピーターといったグランドコンプリケーションの開発と製作の全てを担当していました。その後、独自のメカニズムを追求するフランク ミュラー率いる「ウォッチランド」で専属の技術者になってからも、その才能は益々開花し中でも特に彼が得意とするレトログラードの開発において、その独創的なアイデアから、画期的なシステムを具現化させることに成功しました。クンツの類まれな時計師としての才覚を認めた同社は彼に自らのブランドを立ち上げることを強く勧め「PIERRE KUNZ GENEVE」が誕生しました。

「レトログラード」とはフランスの天文学用語で惑星の逆行などに例えられる複雑時計の機構です。常に後戻りすることのない時の流れに対し時計の針を瞬時に逆戻り(フライバック)させることの技術表現は、古くからスイスの時計師の中でもより高度な技術を持つ限られたマイスターだけが取り組むことができる機構でした。帰らざる“時の尊さ”を表現し、時間の概念に哲学的な意味合いを持たせる事で、より工芸品としての価値を高めていました。ピエール クンツは複雑で高度な技術を要するこの「レトログラード」にこだわり続け、独自の解釈によって21世紀を迎えた現在の“時の表現”として、そのすべての作品にこの機構を採り入れています。
また、彼の作品は、そのデザインにおいても異彩を放っています。その技術力の高さは機械内部の設計に制約されずにデザインを先に起こすことができるため、ダイナミックで独特な発想と絶妙なバランスの作品が生まれるのです。
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